暑い夏に涼しそうなラマがジュースを飲んでいる

クワガタやカブトムシを飼育していて一番残念なことは、気付いたら動かなくなっていたということです。

私自身も何度も経験があり、寿命をまっとうしたならしょうがないのですが、その他の原因であれば何とか改善したいと思います。

私の中で一番の危険だなと思うのは夏の暑さです。
日本の夏はとても暑いですよね。

日中の部屋の気温ってかなり上がります。
温度計などが無いとあまり意識しませんが、置いてみるとかなりの暑さになっていることにビックリすると思います。

出来るだけお金をかけずに少しでも何とかしたいと私なりの対策をまとめてみました。

何が問題なのさ?

男性が手を広げて何が問題なのか疑問に思っている

クワガタを飼っていると一番難しいなと思うのが、夏場の温度管理なんです。

冬場については、小さな電気ヒーターなどを使えばある程度の暖かさを確保するのは出来ます。
しかし、日本の部屋の中の温度って結構上がりますよね。

クワガタ飼育でどのくらいの環境を整えることが出来るかは人によって違うと思います。

ワインクーラーや専用の冷やせる環境があれば、一番良いですが、普通はそこまで揃えるのは難しいと思います。

エアコンで温度調整を行える部屋があり、常に付けていられるのであればそれが一番良い環境だとは思います。

しかし、そこまでは、クワガタ飼育にお金を掛けられないと言うのが普通ではないでしょうか。

そして、私自身もそこまでお金をかけてまでクワガタ飼育をしている訳ではありません。
というか家族に理解してもらえないだろうと思い、そこまでの環境を作れないでいます。

我が家で飼育している環境

青空が広がるところにあるマイホーム

室内の温度が高いと言っても飼育しているクワガタの種類が違えば対策も違ってくると思います。

そもそもの温度がどのくらいなのかというのもないと判断出来ません。

参考までに私の環境でどのようなクワガタが居るのか、どのような温度帯で飼育しているのか一旦整理します。

飼育しているクワガタやカブトムシたち

今、飼育しているのは、国産だと、カブトムシ、コクワ、ヒラタクワガタ、オオクワガタです。

外国産だとニジイロクワガタ、ギラファノコギリクワガタ、スマトラオオヒラタ、パリーフタマタクワガタ(セアカフタマタクワガタ)というところでしょうか。

その年により、国産のノコギリクワガタやミヤマクワガタ、外国産もさまざまな種別を飼育していることがあります。

累代飼育をしているので、メスが多くいたり、偏った種別が多くいることが良くあります。
例えばオオクワガタのメスはたくさんいます。

各種別ごとに多ければ10匹近くいます。
全部合わせるとかなりの匹数になります。

飼育している場所と温度状況

では、飼育場所や温度についてです。

我が家では、リビングで飼育していて、エアコンを付けている事が多いです。
エアコンを付けている時間帯は、27℃~29℃くらいの気温となっています。

エアコンを付けていない時間帯は、日中で35℃くらいまでは上がります。(暑い年だともう少し上がるとは思います)

夜間はエアコンを止めているので、寝苦しい日だと31℃~32℃くらいある状態です。

クーラーボックスで管理する

暑そうなところにある氷のかたまり

我が家の場合にどのように暑さをしのいでいるかと言うと、クーラーボックスを使っています。 

キャンプに行く時にジュースなどを冷やすやつです。

さすがに飼育している全てのクワガタやカブトムシを入れていませんが、大事なクワガタたちを抜粋して入れています。

大きな発砲スチロールの箱でも良くて、保冷効果は少し弱くなるかもしれませんが、その分安く抑えられると思います。

うちの場合は、子供たちが蹴っ飛ばしたりして、すぐに外側がボロボロになってしまいそうと思いクーラーボックスにしました。

あとは、リビングに置いているので、お客さんが来た時に少しでも見た目が良いものにしたかったという感じです。

クーラーボックスだと空気どうするの?と思うかもしれませんが、そのままふたをしています。

小さなクワガタたちが必要な空気は少ないもので1日くらい開けなくても全然問題ありません。

用意したもの

クーラーボックスの前に準備したものが並べられている
用意した物値段
クーラーボックス2,980円
マジックテープ220円
保冷剤(小)2~3つ家にあったもの
小さめなタオル家にあったもの
保冷剤を入れる袋家にあったもの
温度計家にあったもの

近くのホームセンターで買ったクーラーボックスと100円ショップで品物を集め、残りは家にあったものを使用しました。

保冷剤は、ケーキなどを買った時に付いてくる小さなやつを使用し袋はしっかりと密封できるジップが付いているものにしています。

温度計については、以前から使用しているものです。(これについては後で詳しく説明します)

保冷剤の格納場所として、ふたの内側にマジックテープ(シールで張るやつ)を付けています。

これに保冷剤を入れた袋に付けたマジックテープ(逆側)をくっつけて使用しています。
袋に入れるのは、水滴が出てきてしまうので薄いタオルを一緒に入れてびしょびしょになるのを防ぐためです。

はじめはボックスの上に大きめな箱を置いていたのですが、いまいち使い勝手が悪かったので、100円ショップでいろいろと考えながら探し、マジックテープにしました。

見つけたときは、まさにこれだ!!
と声が出てしまいそうなくらいドンピシャなものだと思いました。

温度について

クーラーボックスに保冷剤をセットしケースを入れている

実は、最初に少し大きな(1000ml)の保冷剤を試しましたが、冷えすぎてダメでした。
一気に15℃くらいまで下がってしまい、これでは逆に最悪な環境になってしまうので使えません。

ちょうどよかったのが、小さな保冷剤を2~3個入れて冷やす方法でした。
これなら、個数を変えれば多少の温度調整もこなせるからです。

結果として、部屋の気温が31℃で、保冷剤2つを入れた場合に、28.5℃まで下がり、それが5時間くらいは持続していました。

ただ、部屋の気温も多少下がってきていたので、大体の目安ではあります。

小さな保冷剤なので、4~5時間程度で効果はなくなってしまいますが、一番暑い時間帯だけ回避するのであれば十分でした。

個数を変えれば、温度調整が出来て、交換すれば持続しますので応用は効きます。
しかし、さすがに頻繁に行うのはとても大変ではあります。

長時間の持続は難しい

この方法で一時的な暑さは防ぐことが出来ますが、長時間の対応は出来ません。

結局は、1日に何度も変える必要があるので、面倒だと言うことです。

大きな保冷剤を入れれば冷えすぎてしまいダメですし、小さいと持続させることが出来ません。

常に同じ温度で管理したいのであれば、何度も変える必要があり、面倒すぎてこの方法は合わないと思います。

ただ、我が家の場合はエアコンを使わない時の日中帯だけ、このクーラーボックスに入れて冷やせれば良いと言う感じです。

それ以外の時間は、ふたを開けて部屋の温度で管理をしています。

2~3日家を空けるような時はどうしているかと言えば、エアコンがある小さめな部屋に退避しています。
帰ってくるまで付けっぱなしにする感じです。

電気代が勿体ないと思うかもしれませんが、帰ってきて全滅していたとなってしまってはショックが大き過ぎるので仕方がないと割り切っています。

温度計は携帯電話のアプリで見れるものがベスト!

温度計とスマホが近くにある

温度管理についてですが、飼育ケースの目の前に行かないと温度が分からないというのはとても面倒です。

さらにクーラーボックスとなると中を空ける必要があるので温度が変動してしまいます。

なので私は、携帯電話(スマホ)のアプリから見れるようにしています。
温度計の内容をスマホのアプリから確認できるものです。

これを部屋やクーラーボックスの中、飼育用の棚など3カ所で使用しています。

これが、とても便利で出かけていても温度が分かりますし、あとは、ある温度になったら通知するようなことも出来ます。

家に居たとしても常に温度を監視している訳ではないですよね。

そんな時に、スマホから見れたり、通知が来てくれるととても便利なんです。

連動させることも出来る

さらにある温度になったら何かを連動させることも出来ます。

例えばですが、30℃を超えたら、近くにある扇風機を付けるとか、エアコンを付けるとかです。

赤外線のリモコン(テレビや照明など)を管理出来るもので、携帯電話(スマホ)アプリから起動させることが出来ます。

別にクワガタ用という訳ではなく、テレビのリモコンを探さずにスマホで操作出来るとかが出来るので別の用途でもとても活躍しています。

クワガタ飼育の話しに戻しますが、この連動させる機能は夏場より冬場に使用する頻度が高く、温めるヒーターを温度によりOn/Offさせえるとかに使用しています。

携帯電話(スマホ)アプリに通知(温度状態やOn/Off通知など)を送る事が出来るので忘れてたとかがなくなり、とても重宝しています。

『SwitchBot』という製品を使用中

私が使っているものは、「SwitchBot」という製品で温度計やハブ、コンセントを組み合わせ使用しています。

温度計だけでは、屋外にいる時にスマホから確認することは出来ません。(Bluetooth機能しかない)

屋外から温度を確認するには、ハブと言われる家のwifiと連動させるものが必要なります。
ハブには、家のリモコンを操作出来るようにする機能もあります。

コンセントは、指定時間になった時や一定温度になった場合にコンセントの電源を入れるなどの機能があります。

私は、これを組み合わせて使用しています。
今はハブに温度計が付いたもの(最新機種)も発売されているようなので、そちらの方が良いと思います。

ただ、ハブは部屋の温度用、別の温度計で特定のクワガタ飼育箇所に設置するのが良いとは思います。

まとめ

夏に果物がならぶ落ち着いた画像

このような飼育にしてから、クーラーボックス内に移したクワガタたちはまったく問題なく夏を乗り切ります。

クーラーボックスに入れていないクワガタたちは、暑さで多少なりともダメージはあると思います。

ただ、極端に暑い日は日中にエアコンを付けていますし、暑さがひどくなければ、そのままにしています。

問題になって覚えているのは、ミヤマクワガタをそのまま暑い環境で置いてしまったとか、採集してきたカブトムシが急に暑い環境になり弱ってしまったなどです。

クーラーボックスには、絶対に生き延びて欲しい種別を厳選していて、念のための対策という感じではあります。

我が家の場合は、夏場の急激な温度変化も少ないので問題ないかもしれませんが、もしかすると高い温度帯となってしまうと弱ってしまう可能性もありますので、記載温度で大丈夫と思わず出来る限り温度帯には注意をして飼育をして下さい。

もし、夏の暑さ対策で困っている方が居れば、参考にして頂けると幸いです。